今年も、もう少しでおしまい。
先生方、本当にお疲れ様です。
もうすでに仕事納めをされ、年休を取っていらっしゃる先生も多いのではないかと思います。
ゆっくり休んで、3学期も元気よくスタートを切っていただきたいものです。
今回は新年に向けてやっておくとよい内容をいくつかご紹介します。
(私は6年生を担当することが多いので、どうしても6年生よりの内容になりますがご了承ください。)
(1)教室掃除
学期末に子どもと一緒にやります。いらない掲示物や古いものはすぐにはがします。教室の壁をきれいにしておくことは児童の心理状態の安定にもつながる要素だと思っています。クラスには、壁にベタベタ掲示物があると気が散ってしまう児童もいます。掲示物は必要最小限のものに抑え、年末は新しい教室を感じさせる環境を整えましょう。
以下は私がいつも確認している内容です。
・不必要な掲示物を撤去する
・埃の溜まる場所を掃除する
・ドアや窓の溝を掃除する
・顔が映るくらい窓をふく
・ゴミ箱を空にする
・教室の棚等を整理する
・教師用の机の上は何もない(年末に限らず、毎日何もありません)
・教師用の机や棚の整理←3学期用に整えておきます。
児童が休みに入った後、始業式の前日までに黒板アートを仕上げます。
「あけましておめでとう!3学期もがんばろう!」的なヤツです☆
(2)週案の作成
私は、週案を学期の最中に書きません。必ず、学期が始まる前にすべて計画しておきます。1学期は、週案の整備が整っていないことが多いので少し出遅れますが、4月の初めには7月末までの週案ができています。夏休みに、2学期分を計画しておきます。そして、冬休みには3月末まで、つまり卒業式までの計画を全て整えておきます。そうすることで、日常の要らぬ小さな仕事が減りますし、何より見通しをもって子どもの教育活動に専念することができます。もちろん、変更があるときは随時変えていきますが、大きな変更はないため、困ることはありません。時数の計算も事前に確認しておくことができるので、年末にあたふたすることはなく安心です。ある年には、1年分の週案を5月ごろに仕上げたことがありますが、一気にやるとつらいので、学期ごとがベストかなと思います。
以下は週案を作る際に必ず確認する内容です。
・学校の行事予定(日程と何の教科でカウントするかを確認)
・学年の行事予定(日程と何の教科でカウントするかを確認)
・時数の計算(年度末までに標準時数をクリアできるのか確認)
(3)行事計画の立案
6年生は卒業発表会(送る会)・卒業式と、卒業に向けての行事が続きます。他の学年も、6年生を送る会のためにたくさんの準備をすると思います。5・6年生は特に、3学期から準備をするというよりも、2学期末から卒業式に向けての話を子どもに伝え、準備を進めていきます。5年生は6年生を送る会の全体運営。6年生は卒業発表会や送る会、そして卒業式の歌などを決定していきます。(ピアノを弾いてくれる子どもがいるので、その子の練習時間を十分に確保してあげなくてはいけません。)卒業発表会や6年生を送る会で、どんな出し物をするのかによりますが、時間がかかる出し物の場合は、2学期から準備が必要になります。
以下は私が行っている行事計画になります。
・卒業発表会の内容決め(10月ごろ決定)
・卒業発表会の構成、編集、道具準備、役割分担、練習日程調整、実行委員の運営方法立案、学年集会の日程調整を行う(12月初旬に決定)
・卒業式の歌決め(12月の学年集会にて)
・卒業式の流れと卒業証書の準備や資料作成のためのお便り配布(12月末~1月)
(4)要録作成
年末の仕事というよりは1年をかけて行うものかもしれません。ですから、「指導要録は年度末のお仕事」とは考えていません。1年間かけて児童に光るものがあれば少しずつ記録していき、3月にはいつの間にか仕上がっているという流れにしています。総合所見に加えて、総合的な学習の時間や道徳、外国語活動の所見欄があります。1・2・3学期を見通して一番輝く部分を記し、来年度に送ることになります。光るものが見つかった児童については、その場でメモし、学期末にまとめていくようにしています。3月の成績を出すタイミングで、要録の項目をほぼ全て完成させます。(最後まで分からないのは出欠のみです。)6年生の場合は、中学校にデータを送ることになるので、早めに校長に提出し、承認をもらうことが重要です。
(5)会計
12月の初旬に監査が入る学校もあれば、もっと遅い学校もあります。でも、できるものはすぐにやっておいた方がいいでしょう。特にお金のことは慎重に進めていく必要があるので、時間に迫られ焦って仕事をするよりも、毎日確かめながら進めていけば年末にあたふたすることはないでしょう。6年生は卒業までにすべてのお金をきれいに0にする必要があるので、3学期末を見越した計画を立てる必要があります。時折、3学期になって振り込みがないと焦りますが、その点も踏まえた支出のかじ取りをしていく必要があります。
(6)始業式後の体制整備
1番大切なのは、学級の子どもが無事に学校生活を送れることです。休み明けに元気な姿で学校生活を再スタートできるようこちらも戦略を立てていく必要があります。全員の子どもの傾向を個人カード等を使って確認し、必要な策を考えていくことが大切です。「いつも元気に来ていた子どもが、3学期になると登校をしぶる」なんてことはよく耳にします。そのような傾向がある児童には事前に何か手を打っておくことができるかもしれません。特に、不登校や不登校傾向にある子ども、また、悩みを抱えている子どもがいたのなら、その子と保護者の気持ちに寄り添いながら安心して過ごせる環境をできるだけ整える必要があります。管理職、学年の先生方、また外部機関の先生方と相談しながら、新しい策を練っていくことができるのも、長期休みの大事な内容です。
以下は、3学期始めに気を付けているポイントです。
・児童のこれまでのデータをもとに、3学期の傾向を確認する
・「楽しい!」と思える時間を設定する←特に1・2日目は、ゲーム要素があってもいいかもしれません☆
・「楽しそう!」「できるかも!」「やれた!」が感じられる授業を計画する。
(7)その他諸帳簿の確認
事務の先生が困ってしまわぬよう、年休簿やその他もろもろの提出書類は必ず仕上げて年末を迎えましょう。他の先生が良い年末を迎えられるように自分が抜けていないか確認することも、大きな仕事の一つです。管理職の先生方も、私たちが知らぬところで多くの時間を割いてくださっています。もちろん、それが管理職の仕事と言われればそうですが、全体のために動いてくださっている方々のお力によってお仕事が成り立っていることを忘れてはいけません。
ざっとこんな感じです。
まだまだ抜けていることがあるかもしれませんが、常に先を見越して動くことが重要かと思います。
感謝の気持ちを忘れず、毎年良い締めくくりをしたいものですね。
皆様、良いお年を!