学校の先生の1日は忙しないです。
でも、経験年数が上がるにしたがって1日の流れは変わりますし、もっている学年や役割によっても1日の流れが変化することもあります。今回は中堅を迎えた私のある1日の流れを紹介します。
12年目【生徒指導主事、学年主任、6年担任】
4:00 起床
4:20 犬の散歩
5:00 帰宅、家族と自分の朝食づくり
5:20 朝食、片付け、軽い運動、準備
6:00 出発
6:20 出勤。学校の鍵を開け、職員室のアラーム解除。
6:25 事務作業、教材研究、教室準備(+リモート授業準備)
7:25 校門前で児童出迎え、挨拶運動
8:00 教室に戻る
→宿題丸付け、連絡帳確認。
8:10 朝学習
8:25 朝の会(宿題関係はすべて添削し終えて、ここで返却します。)
8:30 1時間目
9:15 休み時間。ノートの添削。
9:25 2時間目
10:10 着替えを済ませて、児童とともに校庭に出る。
→児童の様子を見ながら校庭を走る。
10:20 児童と教室に帰り、マラソンカードの記入状況を見ながら児童の様子を見る。
10:25 3時間目
11:10 ノートの添削を終え、児童と一緒に体育の環境設定をしに行く。そのまま体操、始業のあいさつ。
11:20 4時間目
12:05 着替えて給食準備。児童の動き、配膳状況を確認する。
12:15 子どもと一緒に食事。
12:17 児童の様子を見ながら学級だより作成。
12:35 給食が残っている子の様子を見たり、声掛けをしたりしながら教室を回る。
12:40 給食終了
→6年生の校外学習実行委員(児童)と打ち合わせ。
13:05 昼休み終了、移動して掃除開始
→階段、教室、特別教室の掃除を見回って、児童と一緒に掃除をする。
13:25 掃除終了。
13:30 5時間目
14:15 ノートの添削。
14:25 6時間目
15:10 終了、帰りの会、挨拶。児童としゃべりながら教室の最終確認と整理整頓。
15:15 お休み児童の保護者に体調確認のご連絡。
15:30 学年会
15:45 生徒指導で困っている先生方の相談を聞いたり、対応策を考えたりする。
16:00 教材研究、事務処理
16:30 終礼
16:35 残務処理
16:40 退勤
17:15 子どものお迎え
17:30 帰宅、夕食づくり
18:00 夕食・団欒
18:30 犬の散歩
19:30 子どもとお風呂
20:00 子どもと就寝
若手の頃よりはかなり効率が良くなりましたので、時間に余裕があることがお分かりになると思います。大きく変わったのは、睡眠時間と出勤時間でしょうか。以前は精神状態が落ち着いていなくて、仕事前にコーヒーを飲んでゆっくりする時間すら取れませんでした。でも、今はだいぶゆっくりしています。
たった数分の空き時間でも、決して無駄にせず業務を行います。少しずつこなしていくと、多くの仕事は量が分散され、精神的に軽くなります。職員室から教室までの道のりも、何かついでにできないか考えながら動いていきます。
学年の先生方や分掌の先生方にはたくさんの仕事を担っていただいており、私は本当に恵まれています。時間に余裕があるのも、家族の助けと職場の先生方の陰ながらの支えによるものです。
なので、できるだけ学年の先生が早目に仕事ができるように路線を示したり、仕事時間を確保できるように調整したりします。家族には甘えっぱなしですが、何かできることを少しでもやろうと心がけています。
なぜか年々苦しくなる教師という仕事。時間的には余裕は増しましたが、一つ一つの仕事の重みは確実に増しています。こんなきれいにまとまる日ばかりではありません。もう何もかもが嫌になるほど理不尽なできごとが山ほど降ってくるときもあります。公教育の限界に、途方に暮れることなどほぼ毎日のことです。こんな思いが、かれこれ7年ほど続いています。そういった意味では、もうすでに限界値を超えている状態と言ってもいいでしょう。一方で、自分が恵まれていることにも気づくことがあります。
決して余裕のある仕事ではないですが、恵みを忘れずに日々の生活を過ごそうと心掛けています。