あけましておめでとうございます!
新しい年に突入ですね。
充実した年末年始を過ごすことができたでしょうか。
早速、明日から出勤される先生もいらっしゃることと思います。本当にお疲れ様です。
今日は学担としていつも年始に行っている仕事内容を紹介いたします。
学年末に準備をしているので、残務は0なはずです。
(詳しくは☞ 学担の年末業務 https://tsutsuji-hill.com/end-of-year-work/)
ですが、正月休み明けなので、自らの体を起こし、戦闘態勢に入る必要があります。
できる限りの準備を行い、戦える体と精神を整えておきましょう。
(1)初日の詳しい流れの確認
始まってすぐは、子どもも先生も「ボーっと」しています。その状況を踏まえて、致命的なミスや大きな事故けがにつながらないように1日の流れをしっかりと把握しておくことが大切です。いつもよりも時間を正確にとらえてイメージをします。休み明けのルーズな感覚で仕事をしないように意識していきます。
特に、自分がどのように動くか、どのように声掛けをするのか、どんなタイミングで指示を出すのかをある程度固めておきます。
休み明けの子どもが失敗するのは当たり前。されど教師は決して失敗を前提に動いてはいけません。子どもをフォローし、ボーっとしていても徐々に気持ちを取り戻せるように軌道修正していきます。下校の時には、
「みんなに会えてよかった」
「なんとなくいい時間だった」
「明日からもがんばろう」
「なんかいい学期になりそうだ」
そう思えるような雰囲気で下校させてあげましょう。
(2)書初めの会の準備
おそらくどこの学校でも行うであろう書初めの会。その日に書初めをして展覧会を行う学校もあることでしょう。その日に子どもが書いた作品は、瞬間的に掲示し、その日に学年のみんなで見合えるようにしていきます。
掲示する学年コーナーや教室の壁などは、すぐに作品が掲示できるように整えておき、決して放課後や休み時間の作業にはしません。その場でできる限り仕事を済ませ、余裕をもって作品鑑賞ができるような空間を作り出せるようにしましょう。
(3)教室の準備
新しい年の教室に入ってくる子どもたち。教室は多くの時間を過ごす大切な場所です。この空間はできる限り居心地のいいものにしていきます。居心地の良さというものは人によって変わりますが、「教室」は以下のことについて気を付けています。
①ゴミが落ちていないか
ゴミが落ちていないかを見るのは毎日です。定期的に机やいすに着いた埃も一緒に掃除する時間を設けています。年始は、子どもたちがいないので、担任がしっかりチェックしておきます。教室に入ったときに、気持ちのいい空気を感じられるようにゴミのない教室にします。
②机椅子がきれいに整頓され並べられているか
机といすの位置をきれいに揃えます。(これは感覚ですが、教室の空気の流れがスムーズに通る気がします。)見た目から整理された環境に迎え入れてあげることで、気持ちをすっきりさせてあげます。
③ロッカーがきれいに整頓されているか
年末にすべてのものを持って帰っているはずですので、ロッカーの中は何もなく、美しいはずです。しかし、何かのはずみで埃が入ってしまっていたり、見落としていたものが発見されたりするかもしれません。まずは美しいロッカーから。汚れている場合はきれいにし、新しさを感じるロッカーを整えておきましょう。
④掲示物がシンプルかつ必要最低限のもので、きれいに張られているか
掲示物は必要最低限ものにすることは、落ち着いた教室運営における鉄則です。時期のだいぶ過ぎてしまったものがないか、セロハンテープやその跡などが残っていないか確認します。ちょっとした掲示物の傾きなども丁寧にみて直すようにします。落ち着いたスタートを切るために、教室はシンプルでかつ凛とした雰囲気があるようにしておきます。もちろん、にぎやかで明るいクラスの様子がわかる掲示物もあります。その掲示物もごちゃごちゃさせずにスタイリッシュに掲示することで、凛とした中にも明るく楽しい雰囲気がある教室を作り出すことができます。
⑤先生の机の上がきれいか
これは私のこだわりですが、教師用の机の上には何も乗っていません。もちろん、職員室もです。(しいて言うなら職員室はPCのみ)教師が率先してきれいな机を見せることで、机の上は美しいものであるという感覚を与えるようにしています。常に整った場所で学び、気持ちよく過ごすことを習慣化させることを目指しています。子どもも、大人も、物がなくなったり、作業がうまくできなかったりすると、自分にとって大きな不利になってしまいます。きれいな机で、スムーズな作業ができるようにしましょう。
(4)分掌の準備
職員会議での提案資料や、来年度に向けての話し合いが必要になってくる時期です。後から思い出して資料作成に時間を取られないように、今のうちから資料を準備しておきましょう。何を話すのか、何を提案するのかをはっきりさせておけば、会議でも無駄を省くことができるので、短くかつ濃い話し合いができます。
(5)始業式の次の日の準備
初日のやりくりで疲れてしまって放課後にやる気が起きない。休み明けで頭が回らない。でもやらねば・・・で気分最悪。遅くまで粘ってやり切り次の日に疲れが残るか、あきらめて帰って次の日あたふたするか。
大体この落ちです。
この状況を避けるために、余裕のある時に始業式の次の日のスケジュールを完璧にしておきます。そうすることで、安心してスパッと5時退勤です。もっと余裕があるなら、その次の日も、その次の日も・・・こうすればなんともスムーズな1週間です。私もできるときに稼いで、平日は一切残らないという方法を続けています。
(6)1週間の流れ把握
頭が回らないせいか、1週間の中で重要な事柄を見落としてしまうこともあります。例えばお便りの配布や子どもへの伝達などです。1週間をもう一度見通してみることで、思わぬ抜けに気づくことがあるかもしれません。抜けのないように準備しましょう。
(7)児童の様子確認
児童が新学期にしっかり登校できるかを考えます。必要なら、冬休み中に連絡をしたり家庭訪問をしたりして、様子を見てあげる必要もあります。冬休みが終わることで、ただでさえ気持ちが終わったと思っている児童もいます。新しい学期に対して何かしら希望を持てるような機会を与えてあげることが重要です。良いと思える方法は、学年の先生や管理職の先生と相談しながらどんどんトライしていきましょう。
いろいろなことを述べてきましたが、すべては子どもが新たな気持ちで前向きに学校生活を送れるようにするためです。子どもの前に立つ先生が前向きに進んいたら、自然と子どもも何かをくみ取ってくれるはずです。目の前の子どもが前向きになれば、事態は好転していきます。
(START)先生が前向きになる。
➡その姿を見た子どもが前向きになる。
➡その姿を見た保護者が明るくなる。
➡教室が明るくなり、保護者からも温かく見てもらえる。
➡先生のやる気が倍増し充実感を得る。結果、仕事がはかどる。
➡定時退勤(GOAL)
となるわけです。
いいスタートを切って、今年も素晴らしい年にしていきましょう。
年度末まで後3か月です!