生徒指導を一言で。
どんな言葉を思い浮かべますか?
規律を教えること?
強制させること?
受容すること?
私が考える生徒指導とは
「子どもをやる気にさせること」
だと思います。
どんな子どもを目の前にしても「やる気にさせる」。
これが生徒指導であると思います。
もちろん、そんな簡単な話ではないので、日本中の先生たちが、この生徒指導について悩み、試行錯誤を繰り返しているのだと思います。
生徒指導主事は、子どもをやる気にさせる組織の中心となって学校全体を見ていくことになります。
生徒指導主事の仕事を大まかにまとめると以下の5点になるかと思います。
①生徒指導の方針と年間計画を立てる。
☆校長の学校経営ビジョンに基づき、どのような子どもたちの姿をイメージすればよいのかを明確にします。
☆具体的な方針を定め、そのために必要な手法を打ち出します。
☆1年間のスケジュールをコーディネートします。
②いじめ、問題行動、不登校等に対する策を考える。
☆すべての活動の中心は、早期発見、早期対応、未然防止が基本の3本柱。どうやって早期発見をするか、どうやって早期対応するか、どうやって未然防止をするかを先生方に分かりやすく提案します。
☆何かが起こったときは、すぐに情報を整理し、管理職、関係の先生方と相談しながら先手先手で動くことが大事です。
☆子どもは”生物”。早く手を打たなければ、ナマモノのように時間が経てば経つほど傷んできます。イキモノであるがゆえに、事態は進行して行きます。一時停止してくれないということを肝に銘じて、だらだら時間をかけずに即座に丁寧に対応していきましょう。
③身になる研修会を開き、その都度先生と方針確認。
☆身になる研修会は、研修の後で学んだことをすぐに実践できます。反対に、全く身にならない研修は、すぐに実践できません。すぐに使えない知識や手法なら、先生方の貴重な時間を取ってまでやる必要は一切ありません。開いて意味のある研修会にしましょう。
☆常に今現在の学校の実態を把握し、その都度先生方に、どんな視点で子どもたちや学校全体を見てほしいかを伝えていきましょう。
④記録を取る
☆ありとあらゆる問題が毎日起こっているこの世の中です。いつ私たちが問題の情報提供を求められるかわかりません。起こった事態、指導した内容、細かな進捗状況をすぐに確認できる状態にしておきましょう。
⑤全校児童の実態把握、先生方の実態把握
☆朝、玄関前に立ってあいさつをしながら様子をうかがう。→気になれば、担任に情報提供。
☆暇を見つけて校舎を歩き回り、教室の様子や児童の様子、先生方の顔色を把握する。→先生方が困っていたら自分から声をかけたり、管理職に相談したりして策をすぐに考える。
おおまかにこんなところでしょうか。(当然、まだまだありますよ!!!)あくまで抜粋です。
生徒指導は一人では絶対にできません。生徒指導主事の先生がスーパーティーチャーだったとしても、一人の力など微々たるものです。ということは、「先生方にどう動いてもらうか」がカギになります。
先生方が目の前の子どもたちをやる気にさせ、
子どもと過ごす先生方も有意義な時間を過ごせる。
そんな環境づくりのアシストをするのが、生徒指導主事の大きな役目かもしれません。
子どもをやる気にさせること
先生方をやる気にさせること
これを目指して働きやすい環境作りをしましょう。